なぜこのタイミングで西武は監督休養のカードを切ったのか? 背景にある"誤算と関門"

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 45試合が経過した時点での休養勧告は見切りが早いとの声もあるが、球団としても6月には親会社である西武ホールディングスの株主総会が控える。

 6月21日に予定されている同社の株主総会においては昨年は、高橋光成、今井達也らの『チームロン毛』が株主から糾弾される一幕もあった。開幕から低迷するチーム状況において、説明が求められることは必至とあって、フロントとしても"けじめ"が求められた事情も見え隠れする。

 一方、このところの常勝軍団の低迷には毎年のように主力をFAで欠き、かつ適切な補強がなされていないという根源的な課題も指摘されている。2018年オフには浅村栄斗が楽天へ、22年オフには正捕手の森友哉はオリックスに、23年オフには山川がともにFA権を行使し、ソフトバンクへ移籍となった。メジャー帰りの秋山翔吾も広島を選択と育ててきた主力はどんどん外へ出ていき、助っ人補強は当たらずと苦しい側面はあった。長期的な視野に立った補強、またこのチームで戦いたいと思わせる魅力的なチーム作りが再建には欠かせないポイントともなる。

 28日の中日戦(バンテリン)からは渡辺監督代行兼GMが指揮を執る。08年にチームを日本一に導いた手腕をどのように発揮するのか、まずは注目を集めそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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