「もし3度目の対戦があるならば…」井岡一翔、判定負けも試合内容を評価する声「年間最高試合候補にふさわしいものだった」
井岡が王座奪還を逃したものの、試合内用について高い評価を得ている(C)産経新聞社
5月11日、東京・大田区総合体育館で行われたプロボクシングWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチは、前王者で同級6位の井岡一翔(志成)が王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に12回判定(0-3)で敗れ、王座返り咲きはならなかった。だが、10か月ぶりの両者による再戦は最後まで激しい攻防が繰り広げられ、試合内容には高い評価が送られている。
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ラウンドごとにヒートアップしていったこの一戦では、終盤に大きなヤマ場が訪れた。試合開始からマルティネスのパンチを浴び劣勢と思われていた井岡が、王者からダウンを奪った場面だ。10ラウンド、接近戦での打ち合いから井岡の左フックが立て続けに相手の顔面をとらえると、マルティネスが腰から崩れダウン。この試合、唯一となるダウンカウントが数えられると、一気に勝負の行方は分からなくなった。
残りの2ラウンドでも、ともに試合を決めるべく最後の力を込めた壮絶な打撃戦が展開された末、判定でマルティネスが勝ち名乗りを受けた。井岡は執念を見せたものの再び敗れ、勝敗を決したジャッジも一方的なものに。しかし、両者のファイトには海外からも最大級の賛辞が贈られている。
米ボクシングサイト『BOXING247』がこの一戦をレポート。「アルゼンチンの戦士マルティネスは、昨年7月の初対決と同様に、今回も日本のスターであるカズト・イオカに判定勝ちを収めた。ただし今回は、“プーマ”ことマルティネスがダウンを奪われながらの勝利だった」などと報じている。






