日ハム・近藤 FA権行使へ 「新庄野球」に「三行半」突きつけた理由とは
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日本野球機構(NPB)は、17日、フリーエージェント(FA)有資格者として109選手を公示した。資格を取得した選手は、日本シリーズが終了した日の翌日から土、日、祭日を除く7日以内に在籍球団に意思を伝えれば、「FA宣言選手」として公示された翌日から各球団との交渉が可能となる。
今季の有資格者には西武・森友哉、楽天・浅村栄斗など「豊作」とされる中、日本ハム・近藤健介外野手(29)の存在も熱視線を浴びている。
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今年7月に海外FA権を取得。19年オフに結んだ3年契約も終了したことで去就に注目が集まっていた。シーズン終了後には、「悩んでいます」と話していたが、権利行使の意思を固めたと見られている。
近藤といえば、通算打率・307と球界屈指のバットコントロールが売り。今季は右脇腹肉離れによる離脱もあり、規定打席に到達しなかったがそれでも99試合に出場し、打率・302、8本塁打、41打点。最下位に沈んだチームにおいて光を放った存在でもあった。
そして近藤が宣言すれば、爆発力のある柳田につなぐ打者を探しているソフトバンク、地元として縁のあるロッテ、オリックスなども含め、一躍争奪戦が展開されそうだ。
一方、主力選手が抜けて痛いのは日本ハムだろう。新庄監督は近藤のFA権に関して「監督がどうこう言える問題じゃない。本人の人生なんで」としながら、残留を願っていた経緯がある。
近藤本人もプロ入りから11年間在籍した球団には愛着も感じているが、行使の背景には、今季からの新体制も影響しているようだ。
チームへの愛情が深い一方で、近藤は勝利への執念が人一倍強いことも知られている。プレーヤーなら誰しも持つ「強いチーム」で優勝したいという気持ちも強く、実際に今季は守備においても、凡ミスしたほかの選手に対して厳しい表情がテレビ中継で映し出されたこともあった。