市場価値が下がりきった千賀滉大の「トレードは非現実的」 求められるのは球速ではなく“最適化” 米メディア提言「学ぶべき教訓がある」
千賀は自身のコンディションとの折り合いをつけられるだろうか(C)Getty Images
メッツの千賀滉大は、シーズン途中に負った右太腿の故障が響き、後半戦は苦しいマウンドが続いた。6月までは防御率1点台をキープし、7つの白星を記録と好調を維持しながらも、負傷者リストから復帰した7月以降は未勝利と、最後まで前半戦のパフォーマンスを取り戻せなかった。
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メッツ加入1年目の2023年、千賀は“ゴーストフォーク”を武器にメジャーを沸かせた一方で、右肩不調などの影響でわずか1勝に終わった昨季も含め、コンディションの問題に悩まされ続けている。
今オフでのトレード要員としても千賀の名前が報じられている中、どのように再起を図るべきか。メッツ専門メディア『FANSIDED Rising Apple』が苦境に立つ日本人右腕に対し、新たな投球スタイル習得について持論を展開している。
同メディアは今季の低迷により、「いまやセンガの市場価値は下がりきっており、トレードは非現実的な選択肢」などと訴え、残り2年の契約期間の中で、「エースの姿を取り戻すのではなく、“信頼できる中堅先発投手”として立て直すべき」と提言する。
その上で、2014年、2017年のア・リーグサイ・ヤング賞に輝いた、コーリー・クルーバーが歩んだキャリアを例に挙げ、「(千賀と)同じように衰えに直面しながら、新しいスタイルで再生した」と説明。現役時の晩年に右腕骨折の大怪我を経験し、以降は速球に頼らない投球術を取り入れ、ヤンキース在籍時の2021年にノーヒットノーランを達成したクルーバーの歩みを、同メディアは千賀と重ねる。






