トレード検討は「当然」 NY記者が論じたメッツの計画、そして千賀滉大の厳しき現況「交渉対象になっているのは間違いない」
苦しい1年を送り、シビアな評価を下されている千賀(C)Getty Images
大規模刷新の一環に含まれそうな情勢だ。現地時間11月20日、各国球界の移籍情報を発信している米専門サイト『MLB Trade Rumors』は、メッツの千賀滉大が今オフにトレードされる可能性があると報じた。
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2023年に5年総額7500万ドル(約102億円)でメッツに加入した右腕への評価は意外にもシビアだ。1年目に12勝7敗、防御率2.98、WHIP1.22、奪三振率10.93と好成績を収め、新人王投票で2位に、またサイ・ヤング賞投票で7位に入った千賀だが、24年は開幕前から故障に悩まされ、7月の復帰初戦で左ふくらはぎを負傷。残りシーズンの全休を余儀なくされた。
再起を期した25年は、開幕から6月終了時までの13登板で記録した防御率は1.47。被打率.195、WHIP1.11とハイスタッツを記録。サイ・ヤング賞候補にもリストアップされるなど上々の滑り出しを見せていた。しかし、6月12日(現地時間)のナショナルズ戦でベースカバーに入ろうとした際に、味方一塁手の悪送球を捕球しようと足を伸ばした際に右太ももを負傷。約1か月の離脱を余儀なくされると状況が一変した。
7月の復帰後も内容が芳しくなかった千賀は、球団側との話し合いの末にマイナー降格を決断。結局、メジャー再昇格を果たせずにシーズンを終えると、デービッド・スターンズ編成本部長からも「才能があるのは分かっているし、ポテンシャルだってある。でも、来年に30先発をすると保証できるかと言われれば、それは無理だ」と厳しい指摘を受けていた。
レギュラーシーズンで首位と13ゲーム差の地区2位と低迷し、ポストシーズン進出を逃したメッツも今オフの“改革”が必至と見られている。そうした中で、余剰戦力と化している千賀は「トレード候補」の一人となっている。






