なぜ小久保ソフトバンクは単独最下位からリーグ連覇を成し遂げたのか 甲斐が抜けても…光った「陰のMVP」の貢献
海野は投手陣と会話を重ねながら、懸命なリードが光った(C)産経新聞社
ソフトバンクが2年連続のリーグ優勝を決めた。マジック1で迎えた9月27日の西武戦(ベルーナドーム)に4ー1と勝利。
先発の有原航平は初回に3連打を浴び1点を先制されたが、打線がすぐに取り戻す。
【動画】苦しみながらたどり着いた、リーグ優勝を決めた小久保監督の歓喜の胴上げシーン
2回は野村勇の適時打で同点に追いつくと、5回一死一、二塁から栗原陵矢が2点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。尚も一死一、三塁で柳町達が右翼線に適時打を放って4点目を奪った。
先発の有原は7回5安打1失点で13勝目をマーク。
9回は守護神の杉山一樹が締め、ゲームセット。優勝が決まった小久保裕紀監督は胴上げで7回、宙に舞った。
優勝監督インタビューでは「本当に苦しいシーズンだった。今年ほど1軍に携わった全選手、関係者全員の力がなければ今年の2連覇は達成できなかった」と振り返った。
4月は単独最下位の時期もあるなど、苦しい時間を過ごした。春先から柳田悠岐、近藤健介、今宮健太など開幕スタメンに名を連ねた主力にけが人が続出したことも響いた。
それでも4軍制を敷き、強みである層の厚さを武器に段々と巻き返していく。4番も務めたベテラン、中村晃の貢献、柳町、野村、川瀬晃らの成長もチームを後押しした。
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