福留孝介が22年間第一線で活躍してきた理由「僕は人に憧れるということをしない」

タグ: , , , 2020/12/18

挫折だと自分で思った瞬間挫折

今年でプロ野球生活22年目、日米通算2477試合もの出場を誇る福留さん。

田中さんから「プロ野球選手とは、どのような職業ですか?」と問われると、

「そこはもちろん仕事です。好きなことを仕事にできているということなんでしょうね。」

と、キッパリ回答。

そんな福留さんをアナウンサー時代取材した田中さんは、こんな印象深い話があったという。

「『挫折という言葉はありません。挫折だと自分で思った瞬間挫折ですから。それは乗り越えるべきハードルであり、レベルを上げるためのハードルだから楽しいんだ』とおっしゃっていました。これを若かりし頃に聞いた時、本当に感動しましたね。」

この「挫折」という言葉に対し、福留さんは改めてこう語った。

「僕野球をやっていて、しんどいと思うことってあまりないんですよね。自分が好きでやっているから。自分が嫌いでやっているなら、嫌やなとか、しんどいなと思うことはあるかもしれないんですけどね。僕は今22年間野球をやっていますけど、野球を嫌いになったことって一度もないんですよね。それは高校時代からずっとです。」

高校は名門・PL学園高校卒の福留さん。

高校時代、過酷ではなかったのかと聞かれると、こう答えている。

「それはもう、置かれた状況やし、しょうがないじゃないですか。当たり前のことなので。」

そんな福留さんについて、公私共に親交の深い湊川さんは改めてこう語る。

「ずっとトップで走っていて、憧れの存在ですよね。ご一緒させていただいている中で、ただ野球が凄いからとかではなく、立ち振る舞いも含めて色々と勉強させていただいています。」

「憧れ」の存在。何かを目指すうえでこの「憧れ」というのは多くの中人に存在するであろうものと思われるが、福留さんはそうではない、自分なりの考えを持っていた。

「僕、野球をやっていて人に憧れるということをしないんですよ。『目標』にする選手はいますけど『憧れる』選手は作らないようにしています。『憧れる』ということは、自分はその人に追いつけないと思っている訳じゃないですか。だから僕は『目標』として、あの人と同じことができるようになりたい、あの人を超えてやるって思ってやってきましたね。」

43歳となった今でも球界のトップで活躍し続ける福留さん。そんな福留さんを「目標」とし、日々練習に励む野球少年たちも多いことだろう。

そんな彼らに向け最後に福留さんは、

「悩むこともあるけれども、悩むということは自分が成長するチャンスじゃないですか。何も悩まなければそこまで。悩んで、そこをどう解決していくかということをまた楽しみだと思い、それを解決したら上手くなると思えばいいんじゃないですか。誰も楽して上手くなった人なんかいないですから。」

とメッセージを送った。





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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