日ハム・清宮 1試合2発で「因縁対決」にも勝利 元同僚の秋吉撃ちに球団が胸をなでおろしたワケとは
いよいよ本格覚醒か。日本ハム・清宮幸太郎内野手(23)が3日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で1試合2発のマルチホームランを記録。自己最多となる4打点をあげた。これまでの11本はすべてソロホームランだったことも注目を集めていたが、ついに不名誉なジンクス打破となった。
圧巻の打撃だった。3点をリードして迎えた8回二死一塁。フルカウントからソフトバンク・秋吉の投じたスライダーを完璧に捉えると、打球はぐんぐんと伸び、右翼席上段へ飛び込んだ。打球の行方を見守った秋吉がその圧巻のパワーにあきらめ顔で首を振る場面もあった。
ノーヒットノーラン男の東浜から3回に放った先制の2ランも大きかったが、8回の13号2ランはさらにチームにとって大きな意味をもっていた。相手投手は昨年球団からノンテンダー通告を受けた秋吉。大田、西川ともに3人がノンテンダー通告を受けたと報じられた際には実績のある3人を自由契約選手として放出したことで、日本ハムファンの間からも非難の声が出るなど、ハレーションを巻き起こした経緯があった。
秋吉はその後、独立リーグ・福井に入団。7月にソフトバンクに入団していた。さらに入団会見でのこんな発言も注目を集めていた。
「去年(日本ハムを)ノンテンダーという形で自由契約になりました。すごい悔しい思いをしましたけど、あきらめないで良かった。ここからが勝負だと思っています」と腕をぶすと、さらにこう続けた。
「日本ハムを見返してやろうという思いはありました。出さなければ良かったと思われるように頑張るしかない。日本ハムとやるのが楽しみ」とはっきりと対抗意識をむき出しにしたのだ。