日本ハム・清宮うかうかしていられない 「もう一人のロマン砲」覚醒でピンチに追い込まれる理由とは
日本ハムで若手野手陣が躍動している。3日のヤクルト戦(札幌ドーム)で注目を集めたのは万波中正外野手(21)だ。
1点を追う3回、ヤクルト・石川の甘く入ったシュートを見逃さなかった。弾丸ライナーを左翼席に放り込み、笑顔をはじけさせた。
「最高です。ファーストストライクをしっかり捉えることができました」。石川とは昨年までの対戦で結果を残せていなかったが、「低めを見逃して甘い球を打てたのは自分の成長を感じられる1打になったと思います」と胸を張った。
新庄監督の教えが生きた。身体能力の高さで知られる万波を「メジャーリーガー級」と形容し、今春のキャンプではフォームの修正を助言するなど目をかけてきた。昨年は1軍で49試合に出場、5本塁打を記録と段々と才能を開花させてきた万波に「最後の一押し」でいよいよ本格覚醒が期待されている。
そして万波の覚醒で存在がクローズアップされるのは、同じくロマン砲の清宮だった。
「今年でプロ4年目の万波、5年目の清宮というのは球団からも共に次世代の中軸を担う存在としてここまで期待を集めてきました。プロ入り当初は清宮が一軍帯同など出場機会を与えられていたが、ここにきて万波が盛り返している。せっかく若手の積極起用を打ち出している新庄監督の下で清宮には万波に負けじとアピールすることが求められます」(球界関係者)
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