燕から犬鷲へ移籍 「松井稼頭央さんを目指して」スイッチにも“挑戦”の21歳は、新天地で大きく羽ばたく
ヤクルトは今オフに主砲の村上宗隆がメジャー移籍を見据えており、今後三塁のポジションが空く可能性が高かった。レギュラー獲りのチャンスをつかむため、小森も燃えていた。
「偉大な先輩たちに追いつくだけじゃダメだと思う。練習を誰よりもして追い越していけるように、(ポジションを)獲りにいくという覚悟を持って、武さん(武岡龍世)とか、秀樹さん(長岡秀樹)もそうですけど、そういう人たちと戦っていきたい」
楽天に移籍してもライバルは多い。プレミア12にも出場した村林一輝や、ドラフト1位で入団した宗山塁など内野の競争は激しいが、足だけでなく、173センチと小柄ながらパンチ力があるのが小森の魅力だ。「けっこうごつくなったんですよ」と、たくましい二の腕を披露してくれたことも忘れられない。
来年は「神宮で初ヒットを」と口にしていた小森。ヤクルトのユニフォーム姿を見られなくなるのは寂しいが、燕から犬鷲へ移籍し、無限の可能性が広がる大空に大きく羽ばたいて欲しい。
[文:別府勉]
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