「まだこんなもんじゃない」大竹耕太郎が語る“しっくり来ていない”2025年 結果の裏に芽生えた確かな手応え【vol.1】
25年はしっくり来ていないシーズンと語る大竹。それでもベストピッチと呼べる試合はあったのだろうか?
「甲子園での巨人戦で8回無失点だった試合ですかね」
7月2日、同じ左腕の井上温大との投げ合いを制した試合だ。大竹は8回まで7安打無失点に抑えると、その裏に出た大山悠輔のタイムリー内野安打が決勝点に。チームは1-0で競り勝った。
「相手が井上投手でめちゃくちゃ良かったので、なかなか点は取れない中でしっかり0-0で8回まで持ち込めたのが一番。結果チームも勝ちましたし、試合展開としても良かったと思います」
この頃は連勝が続いていた。オールスター休み等で間隔は空いていたとはいえ、6月21日のソフトバンク戦から7月29日の広島戦まで4戦4勝。本人も「交流戦ぐらいから感覚がどんどん良くなっていきました」と振り返る。
ソフトバンクとの交流戦では「意識こそあった」と言うが「楽しみな感覚の方が強かった」と話す。
「敵という意識よりは、一緒にプレーした選手ともう一度対戦できる楽しみというか。これは日本シリーズでも同じだったんですけど。バチバチに戦うと言われたらそうではないかな」
だからこそ、古巣相手でも落ち着いたマウンド捌きを見せられるのかもしれない。
ケガから始まったシーズン。チームのために切り替えた心と身体の感覚がうまくマッチしない中でも、大竹は結果を残すことができた。年齢も30代に入り、円熟期に入ってくるはず。心と身体の感覚がバチっとハマった時、どんな内容を見せてくれるのか。今から楽しみである。
[文/構成:尾張はじめ]
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