米データ社も愕然とする“オバケ”ぶり 最大122センチも落ちた千賀滉大の魔球が残した驚異の数値「信じられない」
絶好調のマリナーズ打線を前に三振の山を築いた千賀。その快投に賛辞が止まない。(C)Getty Images
この日も伝家の宝刀が冴えた。
現地9月1日に本拠地で行われたマリナーズ戦に千賀滉大(メッツ)が先発登板。7回(104球)を投げて、被安打5、1失点、12奪三振。惜しくも援護に恵まれずに11勝目はつかなかったが、胸のすくような快投を見せた。
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ア・リーグ西地区首位と勢いに乗り、文字通り絶好調のマリナーズに千賀が立ちはだかった。初回に2奪三振を含む3者凡退で好発進を切ると、3回までは無安打、無失点で抑える危なげない投球を披露。4回に先頭のJ.P.クロフォードにセンターへのソロアーチを浴びて先取点を献上したが、30歳の日本人右腕はそこから大崩れはしなかった。
圧巻は6回だ。無死一、二塁のピンチを迎えた千賀だったが、2番のフリオ・ロドリゲスを84.5マイル(約135.9キロ)のフォークで空振り三振に切って取ると、続く3番エウヘニオ・スアレスは低め一杯に投じた96.4マイル(約155.1キロ)の4シームで見逃し三振に。そしてラストバッターとなったキャル・ラリーには84.8マイル(約136.4キロ)フォークで空振り三振とねじ伏せた。
2登板連続となるメジャー4度目の2桁奪三振を達成した千賀。7回には、先頭のテオスカー・ヘルナンデスに二塁打を許して再び得点圏に走者を背負ったが、1死三塁から2者連続三振を奪って失点はせず。自己最多タイの12奪三振も記録した。
要所で投じた「伝家の宝刀」フォークが冴えた千賀。彼の快投は、現地でも大きな反響を呼んでいる。