MLB移籍は前途多難か 「甘くない」と指摘される青柳晃洋の挑戦に米メディアも見解「マイナー契約にとどまる可能性も…」
MLB移籍を目指す青柳。米メディアからの評価もシビアだ。(C)産経新聞社
マイナー契約も覚悟で夢を追う30歳に注目が集まった。
12月4日、阪神は今オフにポスティングシステムを使ってのメジャー移籍を目指している青柳晃洋が移籍交渉の手続きを申請し、MLB側から正式に受理されたことを発表した。公式サイト上で本人は「どうなるかはわかりませんが、MLBに挑戦できる事を望みながらしっかりと良い話ができるようにしていきたいと思います。どんな結果になろうと、温かく見守っていただければ幸いです」と夢を追う意思を改めて語った。
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ここから45日間の交渉期間中にMLB球団との話し合いを重ねていくことになる青柳。NPB9年の通算成績は154先発、61勝(47敗)、防御率3.08、WHIP1.24とまずまずの数字を残している30歳の変則右腕だが、目に見える結果を残せていないことなどから米メディアの見解は実にシビアだ。
MLBをはじめ各国球界の移籍情報を発信している米専門サイト『MLB Trade Rumors』は、1軍で12登板、2軍で11登板に終わった24年シーズンの青柳の成績を「1軍と2軍を行き来する退屈なシーズンを過ごした」と指摘。その上で「来週で31歳になるアオヤギは投手陣の層を厚くしたい球団からの関心が予想される。阪神では主に先発を務めたが、彼のようなサイドアームはブルペンで起用されることが多い」と先発と中継ぎの両方を任せられるマルチポジションでの抜擢を予測した。
また、青柳の投球内容について「対戦打者数に対する奪三振の割合は13%で、MLB平均よりも10%も低い。与四球の割合は7.8%でまずまずのコントロールを見せたが、並外れたものではなかった」と辛辣に評価。そして、同メディアは「NPBでの数字を見る限り、マイナー契約にとどまる可能性がある」と結論付けている。