青柳晃洋との厳しきマイナー契約に「害はない」 フィリーズ地元紙が信じる“元NPB投手三冠”の価値

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虎のエースとして競争を制してきた青柳。そんな男の米球界で挑戦に注目が集まっている。(C)産経新聞社

「フィリーズは僕の中に何かを見出してくれた」

 何もかもが準備された立場ではない。待ち受けるのはヒリヒリとした競争だ。しかし、だからこそ夢を追う31歳は胸を高鳴らせている。

 現地時間2月日に、今オフにフィリーズとのマイナー契約を結んだ青柳晃洋が、米クリアウオーターで開催されているチームのキャンプに合流。ビザ取得の影響で遅れは生じたが、ようやく米球界での第一歩を踏み出した。

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 今オフに阪神からポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ移籍を狙った青柳。しかし、FA市場でジャック・フラハティなど実力派投手の交渉が遅れた影響もあって、45日間の交渉は停滞。期限ギリギリでフィリーズとの契約締結に至ったものの、その内容はMLBでのプレーが保証される40人ロースター枠外となるマイナー契約だった。

 ゆえに今春のキャンプは、ここ数年のそれとは立場が異なる。がむしゃらにメジャー契約を勝ち取るべく競争を強いられる。春先の実践からひたすらに「結果」を出さなければならないわけである。

 厳しい現況は何より本人が理解している。MLB公式サイトなどのインタビューで青柳は「ここ数年、僕は日本で能力を最大限発揮できなかった」と吐露。その上で、「でもフィリーズは僕の中に何かを見出してくれた。だから純粋にこのチームでプレーしたかった」と語った。

 二軍降格も経験した昨季は精彩を欠く試合は少なくなかった。12先発で2勝(3敗)、防御率3.69、WHIP1.43という成績から、その挑戦に懐疑論がないわけではない。

 しかし、22年にセ・リーグの投手3冠(最多勝、最優秀勝率、防御率)に輝いた変則右腕に対する地元メディアの関心度は薄くない。フィラデルフィアの日刊紙『The Inquirer』は、「僕がメジャーのマウンドで投げれば、間違いなくフィリーズに注目が集まると思う。そうすれば、日本人選手の獲得にも繋がるだろうし、それは大きなこと」という本人のコメントを紹介した上で、次のように論じている。

「アオヤギより前にここに日本人投手がいなかったことは何も問題ではなかった。彼は金曜日に女房役のリアルミュートと会い、クラブハウスではザック・ウィーラーと握手した。フィリーズと日本球界の繋がりはどこかで始まらなければならないのだ。(獲得に)害はないはずだ」

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