「不安定な投手を加える選択肢はない」フィリーズ青柳晃洋、無念のマイナー降格 開幕ロースター入り困難で米メディアも同情「残念なニュースだ」

青柳はマイナーからのスタートとなった(C)Getty Images
フィリーズは現地時間3月15日、今オフ加入した青柳晃洋を含め6選手がマイナーキャンプに降格となったことを発表した。招待選手としてスプリングトレーニングに参加していた青柳は、オープン戦4試合に登板したものの、計3イニングで4失点、防御率12.00と振るわず、目標としていた開幕ロースター入りは困難な状況となった。
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青柳は今年1月の入団決定以降、球団にとって久々の日本人選手であることからも大きな注目を集め、リリーフ要員候補としても期待が寄せられていた。だが、オープン戦での登板では与四死球7を記録するなど制球に苦しむ場面が目立ち、開幕まで2週間を切ったタイミングで首脳陣は31歳右腕のマイナー降格を決断。青柳は今後、マイナーの環境の中で引き続き、メジャー昇格を目指していくことになる。
米メディア『Sports Illustrated』では今回のフィリーズの発表を受け、マイナー降格となった選手の処遇に言及。「フィリーズは最新のロースターカットを発表し、アオヤギもその対象となった」と報じており、「アオヤギ、ホセ・クアス、ニック・ヴェスピは、ブルペン入りの有力候補と見られていた。だが、今回カットされた6人はいずれもノンロスター招待選手であり、ブルペンに空きがあるとはいえ不安定な投手を加える選択肢はなかった」などと見解を示している。
さらに同メディアは、「アオヤギに関して言えば、これはやや残念なニュースである」と主張。続けて、「右腕のアオヤギはフィラデルフィアでプレーし、自身の活躍が将来的に他の日本人選手がフィリーズを移籍先の選択肢として考える上で重要な役割を果たす可能性について語っていた」として、入団当初に本人が明かしていたメジャーへの想いを振り返っており、「彼が開幕ロースターに入らなかったことで、期待された役割を果たせなくなる」と指摘する。