純粋な「かっこいい」――人々はなぜ大谷翔平に“惚れるのか” 韓国のイチローが語った言葉をヒントに考えてみた

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日韓の関係性を超越した純粋な言葉

 日韓両国は宿命のライバル関係にあるのは言うまでもない。昔ほどではないにしろ、今も両国球界関係者の中にはそうした感情が少なからず存在する。しかし、イ・ジョンフの大谷への言葉は日韓の関係性を超越した純粋なものだった。

 万国共通で彼を目の当たりにした多くの人々に「かっこいい」と思わせてしまう。あるいは思わせるだけの説得力のある活躍をやってのける。それは23年のWBC優勝後に「日本だけじゃなくて、韓国もそうですし台湾も中国も、その他の国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように」と言い残した大谷の影響力を物語る一例と言えよう。

 SNSが極めて当たり前に日々の生活にある現代社会では、あらゆる情報が拡散されている。その中にはネガティブな話題も含まれ、アスリートの目にしたくないネガティブな一面も見える時がある。

 かく言う大谷は表裏がほとんどない。それはマネージメント会社をはじめとする関係者のサポートも影響しているのだろうが、彼はまさに「聖人君主」的なアスリートなのである。だからこそ万人が彼を純粋に応援したくなるのだろう。

 果たして、我々はあとどれだけ大谷を「かっこいい」と思うのだろうか。今回のワールドシリーズ制覇を受け、ここからの生きざまを目に焼き付けたいという想いは強くなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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