伝説の魔球「ヨシボール」はどんな球だったのか?佐藤義則氏が”誕生秘話”を激白!伝授した選手で最も上手く投げたのは?
(C)CoCoKARAnext
現役時代、阪急で最優秀投手をはじめ、最優秀中継ぎ投手、最多勝利、最多奪三振、ノーヒットノーラン達成など数多くのタイトルを獲得。引退後は阪神、日本ハム、楽天などで投手コーチを歴任し、ダルビッシュ有や、田中将大ら日本を代表する投手たちを育てあげ、野村克也氏や星野仙一氏に「日本一の投手コーチ」と称された佐藤義則氏が、自身が投げていた魔球「ヨシボール」について語った。
【関連記事】「見たこともない成績だ」大谷翔平が打席数&投球イニングの両方でチームトップ!146年ぶりの偉業に現地メディアも感嘆
「ヨシボール」は佐藤氏が三振を取れる球が欲しいというきっかけで開発した変化球。カーブと同じように親指と人差し指でボールを挟み、リリース時に球の回転を抑えることで、フォークボールのように鋭く、落差の大きい変化をすることが特徴だ。
佐藤氏は「真っすぐと大きなカーブは元々あったので、速い変化をする球があったら空振りを取れるかなと思った」ときっかけを話し、「フォークは元々投げなかったけれど、それに近い軌道でボールを落とすという考えだった。カーブの握りで、ボールが浮かないように小さく腕を振るように試してみたら、うまく投げることができた」と「ヨシボール」誕生の経緯を語った。
また、「ヨシボール」を伝授した選手については「一番数多く、根気よく投げてくれたのはソフトバンクの武田(翔太)かな。彼は元々フォークも投げていたけど、三振が取れる球が欲しいということだったので」と右腕の名前を挙げ、「彼は元々良いカーブを持っていて、そこで速い変化の球を覚えたので、1年目の時は結構三振を奪えていたかな」と魔球取得の効果について語った。