元巨人首脳陣が振り返る2023シーズン 「ブリンソンのメンタルはすごい」「戦犯だぞと」
すっかりお騒がせ助っ人として有名になってしまったブリンソンはその後もシーズン中に守備や走塁ミスを繰り返し、指揮官の原辰徳前監督が「我々の指導不足」と懺悔したことも。
これには阿波野氏も原前監督も「走塁ミスをすると、(チームの)流れはなかなか変えられない」という認識を持っていたとした。
一方で阿波野氏は「ブリンソンのメンタルは凄いよ」とコメント。DeNA戦ではボーンヘッドをおかしながらも、同カードでは勝負強い打撃でミスを取り戻すシーンもあったが、そういう場面では、「『俺を見ろ!』と胸をたたいてアピールしていた。すごいな!と思っていた」と苦笑交じりに振り返った。
大久保氏もそのシーンを覚えているとしながら、「(ブリンソンは)戦犯だぞ!ってね」とミスをしながらもめげない姿勢には驚かされたとした。ブリンソンは実際に昨年8月13日のDeNA戦で満塁弾を放っている。ミスをおかしながらも、自身の打撃で取り返すことで「ブリンソン劇場」ともいわれた。
ブリンソンは2023シーズン88試合に出場、打率・248、11本塁打、35打点の成績を残し、退団となった。今季はメキシカンリーグでプレー、昨季同僚だった丸佳浩が節目の1000得点を記録したときには自身のSNSで祝福コメントを寄せたことも話題を呼んだ。
強烈な印象を残した助っ人の一人であることは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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