西武のドラフトが示す「V字回復は5年後」見えた高卒逸材を育てる意識と長期的強化プラン

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 3位では素材として前評判の高かった佐伯鶴城の最速150キロ右腕・狩生聖真を指名し、5位でも福井工大福井の最速149キロ右腕・篠原響を確保。6位では高校野球ファンの間で話題の新設校、沖縄のエナジックスポーツの強肩キャッチャー・龍山暖を指名し、あくまで数年後の未来を見据えたドラフトとなったのです。

「弱点となる打線強化に向けては、大商大の右の強打者・渡部聖弥を2位で指名。大学日本代表で3番を務めたスラッガーは、1位で消えてもおかしくないと思われていた。2位で取れたのは大きいでしょう。4位の日本経済大・林冠臣は195センチ、105キロの恵まれた肉体から打球を飛ばすパワーヒッター。この2人が開幕スタメンに名を連ねる可能性は十分あります。メディアが度肝を抜かれたのは7位の千曲川硬式野球クラブのスラッガー・古賀輝希。クラブチームにも目を光らせ、いいと思えば果敢に指名するところは『球界の寝業師』根本陸夫以来の伝統を感じました。育成の4人も将来性は十分です」(前述の記者)

 チームは来年即、V字回復とはいかないかもしれませんが、彼ら若獅子が順調に成長してくれれば、5年後は……と期待できる、即効性よりも確かな未来に向けたドラフト。強いレオの復活を、誰もが待っています。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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