ウィリアムズ サージェント解雇の背景に「アメリカアレルギー」も影響?過去の歴史が示すものとは【F1】
ただ、アメリカ人のF1ドライバーはなかなか根付かない。2000年以降はサージェント以外に15年のアレクサンダー・ロッシ(マノー)、06~07年のスコット・スピード(トロロッソ)しか戦っていないのだ。ちなみに30年前にF1で入賞したのはマクラーレンでデビューしたマイケル・アンドレッティでこちらも1シーズンでお役御免となった。
アンドレッティは引退後にもF1の世界から総スカンを食らった。米インディカーなどでオーナーチーム「アンドレッティオートスポーツ」を手掛け、11番目のF1チームとして米ブランド「キャディラック」との提携でシリーズ参入を仕掛けたが、分配金が減ることを嫌がった既存チームの承認を得られず、F1プロジェクトは水泡に帰した。
F1運営会社のオーナー企業でもあるリバティメディアは米国のメディアグループ。1国1開催が原則ながらアメリカGP、マイアミGP、ラスベガスGPと米国内で3グランプリを実現させたほか、レース前のセレモニーなどにショート要素を採り入れて新たなウエーブを巻き起こした。
現場世界には「アメリカアレルギー」がどこかにあるのかもしれない。F1で3シーズン以上戦ったアメリカ人のは1980年代を中心にに計143戦にエントリーしたエディー・チーバーが最後。サージェントもご多分に漏れなかった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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