「(武勇伝は)高校時代、柔道部の関東王者をお仕置きしたくらいです(笑)」元西武の投手でキックボクサー・相内誠が激白④
――ちなみにプロ野球時代の得意な球種はなんですか?
「チェンジアップですね」
――あー、要は野球におけるフェイントですね。ってことは2戦目のKO勝ちをした試合でも、見せ球というか、いろいろフェイントをかけながら最後のストレートに持っていったというか。
「まあ、そんな感じですね」
――では、得意技は「チェンジアップストレート」と命名しましょう(笑)。
「チェンジアップストレート(笑)」
――得意技の前に、相内選手の場合、ちゃんと練習をするかどうか。そこかもしれないですけどね。
「そうっすね。今までの練習はいっぱいお酒を飲んで、肝臓を鍛えるってことだったので」
――相内選手は昭和に生まれたような選手の受け答えがあって、楽しいです。
「もし僕が昭和に生まれていたら野球でもスター選手になっていますよ。150キロを投げたら驚かれる時代だったので」
――今は150キロを出してもそこまで驚かれないんですね?
「そうですね。球速だけでいいなら結構、何回も投げられますね。でも140キロでもすごく速く感じられる『質』ってあるんですよ」
――それがチェンジアップってことですね。
「ええ。だからあんまり球速って関係ないですね」
――逆にプロ野球時代、一番難しかったことは何ですか?
「毎日毎日、同じことを何年も繰り返すわけで、それを続けるメンタル面が大変でしたね。どういうメンタルでいればそれが続けられるのか。そこじゃないですか」
――相内選手は1年前にデビューしたわけですけど、最近、KINGカズ選手の次男・三浦孝太選手がRIZINでデビューしました。
「テレビで見ましたよ。思っていたより強かったです。もっと素人っぽい動きをすると思ったんですけどね。(MMAルールの試合のなので)僕のやっているジャンルとは違うから寝業とかわからないですけど、僕のデビュー戦とは比べ物にならないっていうか。打撃でも大振りしていなかったですし、結構スムーズっていうか、パンチも細かく打っていたので、相当、練習を積んで来たんだなあって思いましたね」
――勝ち進んでいけば、どこかで当たる可能性もあると思うんです。
「そうですね。でも、まずは目の前の試合をやっていかないと先が見えてこないですからね」
[文:Show大谷泰顕]
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