【巨人】窮地のチームを救ったスーパールーキー 門脇誠 内野ポジションの〝ベスト〟を球界OBが解説
門脇は肩の強さも評価されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は9月3日のDeNA戦(横浜スタジアム)に8-7と勝利。同点で迎えた9回にドラフト4位ルーキー、門脇誠が決勝タイムリーを放ち、試合を決着させた。
試合は乱打戦となった。先発左腕、井上温大が2回途中7失点KOと早期にDeNA打線につかまる中、打線は岡本和真の3試合連続弾、丸佳浩の4安打3打点と必死に食い下がる。敗れれば自力CS消滅する試合の重要性をナインの誰もが自覚していた。
【動画】7-7で迎えた9回二死一、三塁、門脇は上茶谷の変化球をうまく捉え、勝ち越しの適時打を放った
そして7-7で迎えた9回二死一、三塁。打席に入った門脇は上茶谷大河の変化球を捉えて、左前へはじき返した。ルーキーが放った殊勲打にベンチも大盛り上がりとなった。
開幕一軍を勝ち取り、ここまでファーム落ちはなし。開幕当初は打撃1割台とプロの投球に苦しむ時期もあったが、7月の月間打率は・283、8月・339、9月は・333と目覚ましい成長を見せている。
門脇の躍進には球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた高木豊氏は2日に自身のYouTubeチャンネルを更新。その中で各球団の8月の戦いぶりについて語っている。
巨人については、必死に一軍に食らいついている門脇について「打つほうもすごいけど走塁もすごい。感性がすばらしい」とべた褒め。最近では8月23日のヤクルト戦(東京ドーム)延長11回に相手のスキを突き、サヨナラにつなげた走塁や翌24日の試合でも坂本勇人の右翼への浅い飛球にタッチアップし、得点を奪うなど、状況判断の確かさ、チームを勢いづける足も話題になっている。