中日は田中将大の獲得に乗り出すのか?「環境」「キーマン」「過去の実績」から考える

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■松坂をはじめ「過去の実績」も

 中日には、田中と似た状況のレジェンドを獲得した過去がある。

 例えば、2018年の松坂大輔がそうだ。当時の首脳陣はソフトバンクを自由契約になっていた松坂を名古屋に呼び寄せ、室内練習場でテストを行った上で獲得。同年、松坂は開幕ローテに入り6勝をマーク。カムバック賞に輝いた。

 川上憲伸と福留孝介も近い例かもしれない。川上は2011年にMLB球団、福留は20年に阪神から自由契約となり、中日が獲得。両者とも古巣に戻る形ではあるが、ベテランとなったレジェンドの移籍という点では田中と同じだ。

 年俸の面で考えると、松坂は1500万円、川上と福留は3000万円だった(金額は推定)。仮に田中獲得に動く場合、このあたりのボリューム感を提示すると見る。

■可能性はゼロではない?

 田中の退団が伝えられた直後、井上一樹監督は「情勢を見守る」とコメント。獲得に動く場合は「誠意を伝える」と含みを持たせた。加藤宏幸球団本部長は「今の時点で申し上げられることはありません」とし、肯定も否定もせず。どうやら、可能性はゼロではなさそうだ。

 すでに在京球団の調査報道が出ていたり、故郷のある在阪球団が獲得に動くのも想像に難くない。現状では「第三以下の選択肢」だろうが、中日で再生→大台到達を果たすのも悪くないのでは。そう考えるのは筆者だけだろうか。





[文:尾張はじめ]

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