クロアチアに負けた日本代表の問題点を大物OBが指摘!「はっきりとしたメッセージが欲しかった」
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カタールワールドカップは、アルゼンチンが36年振りの優勝を飾るという劇的な幕切れとなった。
そのアルゼンチンと決勝で最後まで渡り合い連覇への意地をみせたフランス、さらには4強にアフリカ勢として初めて勝ち残ったモロッコの躍進など、大会最終盤まで大きな盛り上がりが続いた。
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そして、優勝候補のドイツ、スペインを破った日本も、大会序盤では一躍ダークホースとして注目を集め「死の組」を首位で突破した勢いをそのままに、初のベスト8進出にも大きな期待が寄せられていた。しかし、ノックアウトステージではクロアチアの前にPK戦の末、敗退。試合内容もどこか消化不良のまま、「新しい景色」を観ることなく大会を去っている。
4度目の挑戦でもベスト8の壁を破れなかった今大会の日本の戦い方について、Jリーグでも長く活躍し、オリンピックにも出場した代表大物OBが、私見を述べている。
「あのクロアチアだったらチャンスはあった」
そうコメントしているのは現役時、横浜フリューゲルスやヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)で活躍し、アトランタ五輪にも出場した前園真聖氏だ。松井大輔氏のYouTubeチャンネル『松井大輔 / Daisuke Matsui』において、クロアチア戦の展開を改めて論じている。
12月17日配信となった「鹿児島実業の前園先輩登場で、激闘のカタールW杯を語る!2人が選ぶ日本代表のMVPは?」にゲスト出演した前園氏は、クロアチア戦が今大会で初めて先制したゲームだったとして「『日本が先制した後どうするか』をみていた」と振り返った。
その上で「先に点を獲ってどうするかという時に、そこで少し迷いというか、ノッキングの様な……。あの感じがもったいなかった」として、先制後に押し込むシーンがみられなかったことを悔やんだ。