「キャンプはショー」ヤクルト・石川雅規 最年長投手のキャンプを健康に過ごす秘訣
さらに多く投げることでフォームが固まり、能力も向上すると続けた。その一方で多く投げればその分、体には負担がかかる。ケガが一番の敵であるアスリートにとってこのジレンマは永遠のテーマかもしれない。そんな疑問について宮本氏が尋ねると、「ちゃんとした投げ方をしていると、僕はそんな怪我をしないと思っている。しっかり下半身を使って投げられれば、力を入れなくてもタイミングが合って強い球が投げられる。だから最低100球は投げた方がいいと思う」と、故障の原因は投球フォームにある場合が多く、投げ込みの量だけが原因ではないと考えを明かした。
また、海外の選手たちはキャンプではあまり投げ込まず、シーズンの最初のうちは慣らして、そこから上げていくという考えが多いことも紹介。それぞれの調整法を尊重しながらも、キャンプでの投球練習の意味について石川は、「僕のイメージでは、これだけやれるんだと首脳陣にアピールする場で、ある意味ショーのようなもの」と、ただの調整の場ではなく、プロ野球選手として第一線で生き残るための大事な戦場であるという考えを持っていた。
試合中だけがアピールの場とは限らない。キャンプを調整の場とは考えず、どんな時も貪欲に取り組んできた結果がプロ野球選手として活躍してきた長さに比例している。動画内では他にも、両者の考える『良い選手の条件』についても語っている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「野手はノーチャンス」巨人の育成は今季も進まないと球界OBが危惧する「理由」
【関連記事】沢村にあって有原に「ないもの」メジャー出戻り組で明暗が分かれた「理由」
【関連記事】「パフォーマンス封印」宣言もどこまで本気か 勝負の年に新庄監督が示す「決意」とは