「納得ができない」パリ五輪終了直後に豪→英に国籍変更で物議 豪自転車競技選手の決断に元同僚は反発「不意打ちを食らった」
今回の国籍変更に際して「長い間、心の中では思っていた。英国の代表チームのレースを見て、『あぁ、すごいな、あれが自分の生まれた国のチームなんだ』という感じがしていた」と正直に打ち明けるリチャードソン。しかし、彼の一大決心をオーストラリア代表の同僚たちは快く受け取ってはいない。
五輪出場経験も持つキャサリン・ベイツは、英紙『The Independent』で「信じられないという人がたくさんいる。個人的にも、この件には不意打ちを食らったような感じで、かなり失望している」と強調。秘密裏に進められた計画であったことを断じた。
「長年にわたって彼をサポートしてきたことで、他のアスリートをサポートする直接的な代償となってしまったために、損をした人たちはいる。故郷との関係性や想いが強いのかもしれないけど、なら、なぜ彼は何年も前に決断をしなかったのかが、私にはよくわからない。最初からイギリスに想いあったのに彼がオーストラリアでキャリアを歩み続けた理由が私には納得がいかない」
なお、豪自転車チームのエグゼクティブゼネラルマネジャーのジェシー・コルフ氏は、リチャードソンの競技参加停止について「UCIとASC(オーストラリアスポーツ委員会)と協議中」と断言。英国自転車競技連盟を含めた話し合い次第では、最大2年間の出場停止処分を課される可能性があるという。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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