パリ五輪直後の国籍変更で2年の出場停止処分の可能性も…批判噴出の豪自転車選手の決断が波紋「結局は僕の人生だ!」

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 ただ、当人はオーストラリア国内で渦巻いた批判を意に介していない。豪公共放送局『ABC News』の取材に応じた25歳は、忠誠心がないと批判するアンチコメントに意見を求められ、「この決断に多かれ少なかれ辛辣な意見が生じるのはわかる。だけど、結局は、僕のキャリアであり、僕の人生なんだ」とキッパリ。さらにこう続けている。

「僕は夢を追いかけている子どもにすぎないんだよ。誰もが自分の意見を持つ権利がある。意見を聞くか聞かないかは僕次第だし、僕は明らかに聞かないことを選んだ」

 さらに「ここ数年、オーストラリアの自転車競技界から受けた投資については、オーストラリア代表としてオリンピックで2つの銀メダルと1つの銅メダルを獲得したので、もう、その投資に対して良いリターンができたと思っている」と“裏切者”という批判も一蹴したリチャードソン。あくまで彼は故郷の英国での活動に強い思い入れがあるようだ。

 なお、オーストラリア自転車協会は今回の国籍変更を問題視。「この決定とプロセス、そしてリチャードソンの状況が分からない。失望している」とし、UCIと英自転車競技連盟との話し合いの上で、最低2年という長期的な競技参加停止処分を科す可能性を示唆している。

 パリ五輪で大きな成功を収めたリチャードソンの一大決心は、その余波を広げそうである。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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