常勝軍団を支える“仕事人”の計り知れない価値 ドジャース最古参マンシーの存在感と復活の舞台裏【現地発】

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 攻撃の軸になるだけでなく、臨機応変な状況判断が必要な守備ではポストシーズンで重要な役割を果たした。10月6日、フィリーズとの地区シリーズ第2戦。9回に2点返されて1点差に詰め寄られ、なお無死二塁からイチかバチかのバントシフトを敢行した。三塁手のマンシーが前進し、遊撃手のベッツが三塁ベースカバーに入り、走者をタッチアウトとする「ホイールプレー」。内野手がホイール(車輪の)のようにグルグルと回ってポジションを変える連携プレーで、マンシーは狙い通り三塁側バントを捕球し、正確な送球で三塁タッチアウトとした。

 ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズでは第3戦、2回に同点とされてなお一死満塁から、三遊間のゴロをスライディングしながら好捕した。素早い動きで反転して捕手スミスへ送球。タッチアウトとし、勝ち越し点を許さなかった。「状況をしっかり理解してプレーする必要があった。ランナーが芝生の内側から突っ込んでくるのは分かっていたし、だから素早く投げて、捕手がタッチできる時間を作ることが大事だった」。三塁走者がラインの内側を走ることで、仮にタイミングがギリギリのタッチプレーになれば、送球が走者に当たってしまう可能性がある。それを回避するため、いつも以上に素早く送球を行った。

 1発のある豪快な打撃だけでなく、四球での出塁や勝負どころでの頭脳プレーなど、冷静な状況判断が光る。球団スタッフの一人は「見ていないようで、よく周りを見ている」と証言。存在感はフィールド上だけなく、クラブハウス内でも漂っている。野手ではフレディ・フリーマン、ミゲル・ロハスに次ぐ年長だが、ドジャースの在籍歴で言えば最古参。勝つために黙々とチームをけん引する仕事人として、常勝球団の中核を担っている。

[文:斎藤庸裕]

【著者プロフィール】

ロサンゼルス在住のスポーツライター。慶應義塾大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。プロ野球担当記者としてロッテ、巨人、楽天の3球団を取材した。退社後、単身で渡米し、17年にサンディエゴ州立大学で「スポーツMBAプログラム」の修士課程を修了してMBA取得。フリーランスの記者として2018年からMLBの取材を行う。著書に『大谷翔平語録』(宝島社)、『 大谷翔平~偉業への軌跡~【永久保存版】 歴史を動かした真の二刀流』(あさ出版)。

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