元阪神助っ人に待っていた“無情宣告” 2億超えの再契約→クビ切り断行に韓国も衝撃「厳密に言えば失敗。もはや情に頼ることもない」
しかし、迎えた復帰2年目は低調なパフォーマンスに終始。7月3日には、KBOにおける外国人打者の通算本塁打記録を23年ぶりに更新したが、打率.239、長打率.429、OPS.759と安定感に欠け、直近10試合でも19打数1安打、打率.053と大不振に陥っていた。
KBOには1チームが契約できる外国人選手が3人までという規定がある。すでに枠が埋まっていたKTウィズは、スティーブンソン獲得のためにロハスJr.のクビ切りに踏み切る形となった。
とはいえ、韓国球史に名を刻んだレジェンド砲の突然の退団には衝撃も広まっている。日刊紙『朝鮮日報』は「KTは今シーズンにロハスと1年180万ドル(約2億6500万円)で再契約したが、大金を失うことになった」と指摘した上で、「過去には素晴らしい成績も残していたため、今回の決断はチームにも大きな心理的負担があった」と伝えた。
また、韓国メディア『OSEN』は、KTウィズの決断を「情に流されず冷静だった」と評価。そして、「180万ドルの契約を交わした今シーズンのロハスは、外国人打者記録となる通算175本塁打を放っただけであった。厳密に言えば失敗だが、もはやチームは堅い絆で結ばれた助っ人との情に頼ることもなかった。冷静に状況を判断し、手遅れになる前に新たな外国人選手と交代させた」とも記した。
韓国でも「失敗」と評されてしまったロハスJr.。開幕前には日本球界からの再関心も伝えられたが、キャリアの晩年を迎えるスラッガーは、この先にいかなる道を歩むだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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