「君の本質を見たい――」極度の不振から脱却! 復調傾向を見せるド軍25億円男を救った指揮官の“言葉”「野球を忘れかけていた」
不振からようやく回復の兆しを見せ始めたコンフォート(C)Getty Images
崖っぷちに立たされた男が、ここにきて頼もしさを見せつつある。1年1700万ドル(約25億円)の契約で今季にドジャースへ加入したマイケル・コンフォートだ。
開幕から不振に喘ぎ、「再契約することは到底不可能」(ドジャース専門メディア『Dodgers Way』)とも断じられるベテランスラッガーだが、レギュラーシーズンが佳境を迎えた9月に入って、2019年に33本塁打を放った打棒が復活。打率.310、2本塁打、OPS.827、出塁率.375と調子を上げているのだ。
シーズン全体の成績は打率.203、12本塁打、OPS.647とお世辞にも褒められたものではない。それでも直近7試合で打率.391、2本塁打、7打点、長打率.652と復調傾向にあるコンフォートは、パドレスとの地区優勝争いが続いたドジャースにとって小さくないポジティブ要素だと言えよう。
極度の不振に陥ったコンフォートを何が変えたのか。現地時間9月21日のジャイアンツ戦後に地元局『Sports Net LA』のインタビューに応じた32歳は、「(復調したのは)たぶん、ドク(デーブ・ロバーツ監督)との腹を割った率直な会話がきっかけだと思う」と告白。自身を起用し続けた指揮官とのやり取りを明かした。
「ある時、彼が僕に本当に正直に言ってくれたんだ。『君から何かを見せてほしい』と。『ただ毎日ヒットを打つだけじゃなくて、闘う姿勢を見せてほしい』と。そこで信頼できる何か、『野球選手としての本質を見たい』って言われて、心に響いたんだ」






