大型補強よりも先にド軍が求めた「究極のチームプレーヤー」 引退公言の36歳ロハスと8億円超えの再契約に至った背景とは?
ワールドシリーズで値千金の同点弾を放ち、一躍ヒーローとなったロハス(C)Getty Images
注目されたベテランとの再契約が交わされた。現地時間12月3日、大手スポーツ専門局『ESPN』をはじめとする複数の米メディアは、ドジャースが、2026年シーズンでの現役引退を公言しているミゲル・ロハスと1年550万ドル(約8億5300万円)で合意したと報じた。
必要不可欠とされたピースが埋まった。
現在36歳のロハスは、25年シーズンは114試合に出場して、打率.262、7本塁打、27打点、OPS.715をマーク。勝負所でのパンチ力のある打撃もさることながら、チームを舞台裏で支えるメンターとしての役割を担い、スター揃いの銀河系軍団における、いわば「縁の下の力持ち」として奔走した。
ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦では、1点ビハインドの9回一死無塁の場面で相手守護神ジェフ・ホフマンから値千金の同点ホームランをマーク。ドジャースの逆転勝利を呼び込み、見事に球団史上初の連覇に貢献した。
チーム内で「究極のチームプレーヤー」(マックス・マンシー談)と評されるベテランを巡っては、去就が注目されていた。今年10月のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた直後に米メディア『Dodgers Nation』で「ここ4年間は、俺の持てる力のすべてをドジャースに注いできたつもりだ。だから、できることなら、ここでキャリアを終えたいんだ。だって俺は来季限りで引退するから……」と吐露。来季限りでの現役引退を表明していたためだ。





