ド軍の世界一を救った名手ロハスがFA後の本音吐露 再契約のために望む“無形の愛”「たいそうな契約金なんて俺はいらないんだ」
ワールドシリーズで値千金の同点弾を放ち、ドラマを生んだロハス(C)Getty Images
愛着のある球団への想いは実るのか。今オフにドジャースから契約満了に伴うFAとなったミゲル・ロハスの去就が注目されている。
目に見える華々しい結果を出してきたわけではない。現在36歳のロハスは、レギュラーシーズン114試合に出場して、打率.262、7本塁打、27打点、OPS.715をマーク。勝負所でのパンチ力のある打撃もさることながら、チームを支えるメンターとしての役割を担い、スター揃いの銀河系軍団における、いわば「縁の下の力持ち」として奔走した。
ポストシーズンでも勝負強さは健在だった。とりわけ圧巻だったのは、ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦で放った一発。1点ビハインドの9回一死無塁の場面で打席に立つと、相手守護神ジェフ・ホフマンから値千金の同点ホームラン。これで流れを手繰り寄せたドジャースは11回に逆転。見事に球団史上初の連覇を達成した。
すでに2026年シーズンをもって現役引退の意向を表明しているロハス。チーム内で「究極のチームプレーヤー」(マックス・マンシー談)と評されるベテランから恩恵を受けてきたドジャースとしても“花道”を演出するノスタルジーな選択をしてもおかしくはない。
ただ、MLBはビジネス社会。交渉において金銭や契約内容の整合性が取れなければ、引退宣言をしているロハスを見切る可能性は大いにある。多くの場合、話し合いの場においてエモーショナルな感情は二の次なのだ。





