【ヤクルト】捕手も「めちゃくちゃいい」と唸った新戦力…3戦3勝の助っ人右腕は“先発の柱”に君臨するか
来日初登板から3戦3勝のヤフーレは先発の柱に君臨するか(C)TsutomuBEPPU
今季からヤクルトに加入したミゲル・ヤフーレは、球団では1995年のテリー・ブロス以来となる来日初登板から3戦3勝をマーク。今やヤクルトの先発陣にとってなくてはならない存在となっている。
開幕投手候補の筆頭だったエースの小川泰弘が、上半身のコンディション不良の影響で2軍調整となり、復活を目指してオフから順調に調整を続けてきた奥川恭伸も、コンディション不良で開幕が絶望となった。
先発の頭数が少ない中、開幕ローテとして期待されたヤフーレは、春季キャンプでの評価は上々だった。ブルペンで球を受けていた捕手の松本直樹に聞くと「めちゃくちゃいいです。スライダー、めっちゃ曲がってます。狙いどころがよければ、簡単にはなかなか打てないと思います。真っすぐも速い」と絶賛していた。
ヤフーレの持ち球であるスライダーは、あの大谷翔平も投げる横に大きく変化する「スイーパー」のようだと、7年目30歳の松本は話した。直球についても「(ヤフーレ本人は)145~146キロと言っていましたけど、150キロぐらいは出ているような感じがしました」と、球速よりも速く感じるストレートの威力を実感していた。
だが、ブルペンでは良くても実戦でどれだけ通用するのかはわからなかった。実際にオープン戦では4試合に登板して防御率「5.14」という成績だっただけに、開幕前の不安定要素は少なからずあった。
それでも、大事な開幕3戦目の中日戦(神宮)を託され、見事にその期待に応えた。6回6安打2失点と試合をつくり、来日初登板初先発で初勝利を挙げた。
さらに、今季2試合目の登板となった4月7日の阪神戦(神宮)も6回途中3安打1失点で2勝目をマークすると、同14日のDeNA戦(横浜スタジアム)も6回5安打無失点の好投で3勝目を手にした。