眩く、そして羨ましくも見えた大谷翔平 英雄トラウトが告白した元同僚への“本音”「僕らはプレーオフにも出場できてない」

かつてはエンゼルス打線のコアを担った大谷。そんな元同僚の現況にトラウトは本音を隠さなかった。(C)Getty Images
栄光の世界一を手にしたかつての同僚は、眩く、そしてどこか羨ましくもあった。
レギュラーシーズンの開幕が約1か月後に迫った2月28日(現地時間)、エンゼルスのマイク・トラウトがMLB公式ネット局『MLB Network』のインタビューに登場。自身の現況を語るとともに、6シーズンに渡って苦楽を共にした元同僚の大谷翔平(現ドジャース)に対する正直な思いを語った。
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球界のトップスターとしてひた走ってきた。だからこそ、トラウトの目には“銀河系軍団”の中で異彩を放った大谷がひときわ輝いて見えていた。インタビュアーから「ショウヘイ・オオタニを見て、エンゼルスを再建し、ポストシーズンに戻る意欲は沸いたかい?」と問われ、「もちろんだ」と強調。そして、しみじみと言葉を紡いだ。
「仲間がチームを去るのはいつだって辛い。ましてやワールドシリーズを優勝したとなれば、正直なところ複雑な気持ちにはなる」
大谷が二刀流として真価を発揮し始めた2021年シーズンから“トラウタニ”としてエンゼルスをけん引。球界でも屈指の打線の一角を担っていたトラウト。それだけに退団直後のシーズンで、自身と成し遂げられなかったポストシーズンへの進出、さらにはワールドシリーズ制覇までやってのけた日本人スターの姿は、複雑にも映った。
無論、レギュラーシーズン中に史上初となる「50-50(50本塁打、50盗塁)」もやってのけた大谷の活躍は、純粋に受け止めている。
「でも、ショウヘイのことは心の底から嬉しく思う。彼が球界のためにこれまでやってきたことは、驚異的だ。見ていて楽しいね。それについては反論の余地がないよ」