「やや不公平にも」伊藤美誠のパリ五輪代表漏れは中国メディアでも賛否両論「張本を選んだのは勇気の表れだ」
パリ五輪の代表から外れる伊藤。この選考は“卓球大国”でも大々的に報じられている。(C)Getty Images
日本卓球協会は2月5日に記者会見を開き、五輪代表3枠を発表した。
男子は、シングルス代表の張本智和(智和企画)、戸上隼輔(明治大学)に加え、団体戦に篠塚大登(愛知工業大学)が選出。女子は早田ひな(日本生命)、平野美宇(木下グループ)がシングルス代表となり、そして団体戦のメンバーには張本美和(木下グループ)が名を連ねた。
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この選考により、女子では東京五輪で金、銀、銅のメダル3つを獲得した伊藤美誠(スターツ)がパリ五輪の出場を逃す結果となった。約2年に渡り繰り広げられ、ポイント対象となる最後の大会となった『全日本選手権』までもつれ込んだ“選考レース”では3番手となっていた23歳だが、4番手となった期待の有望株である張本(美和)が切符を掴む形となった。
五輪女王のメンバー落ちという一報は、日本を「強敵」と見る“卓球大国”でも小さくない衝撃を与えている。中国のスポーツポータルサイト『捜狐』は今回の選考について「張本美和は15歳と伊藤よりも若く、将来的に見ても価値があると判断されたのだろう」と分析。そのうえで「選考レースの3位にいた彼女がメンバーから漏れるのはやや不公平にも思える。伊藤は日本女子卓球史上ナンバーワンの地位にあり、その座は誰にも奪うことはできないはずだ」と断じている。