「私はコメントしない」全仏OPを仕切るフランスの重鎮が加藤未唯の失格騒動に持論「混合ダブルスに出場させた」
まさかの失格処分に揺れた加藤。その処分に対する大会側の意見が明らかになった(C)Getty Images
世間を騒がせるニュースの余波はいまだ広まっている。
去る6月4日に行なわれたテニスの4大大会「全仏オープン」の女子ダブルスで、加藤未唯(ザイマックス)の相手コートへの返球がボールガールに直撃。これがキッカケとなって、前代未聞の失格処分を言い渡された。
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当人が「わざとやったわけじゃない」と釈明したこと、そして主審が最初に「警告」を宣告していたにもかかわらず、相手ペアの抗議を受けてジャッジを変更したこと。そして加藤の賞金とポイントが没収となったために、世界中のファンから28歳の日本人に同情の声が噴出した。
いまだローランギャロス(全仏オープンの愛称)でのジャッジへのバッシングの声が上がるなか、現地6月11日に大会ディレクターを務めるアメリ・モレスモ氏が会見を実施した。一連の内容をフランスのスポーツサイト『France info』などが報じている。
かつて全豪と全英を制した実力派プレーヤーでもあったモレスモ氏。テニス界の酸いも甘いも知る彼女は、「ロッカールーム(テニス関係者や選手)の意見は、とても分かれていると思う。多くの人がイエス、多くの選手が実際に不公平だったと言っていると聞いている。もし、ボールガールを7分、8分、それ以上も泣かすようなことであれば、それは何かしらを意味しているという意見も聞いた」と失格処分に対する賛否両論がある現状を強調。そのうえで、「私はコメントをしない」とし、そのワケを論じている。