京大卒雀士が伝授する受験法「勉強=机に向かうという概念を取っ払う」

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今が苦しいということを前提として持たない

 無事に志望校も決まり、本格的な受験勉強がスタート。

「受験生」となってからの日々は、どのようなものだったのだろうか。

ー受験勉強を始めてから、毎日どのくらい勉強していたんでしょうか?
寝てる時以外全部と言えるくらい、本当にずっと勉強していました。
ごはん食べている時も、さっきまでやっていたことをどれだけ思い出せるだろうと考えていたり、側から見たら勉強していなさそうな時も、常に頭を休めずに動かしていましたね。
机に向かう時間は、どちらかというと作業時間。ベッドの上で見れるものを作る時間でした。私、机に向かうことが凄く嫌いだったので、机に向かわなくてもできる勉強方法を編み出そうと思って工夫していましたね。
数学の問題はちゃんと腰を据えて書き出さないとダメですが、それ以外のインプットは机に向かわずにやっていましたね。

ー「勉強」と聞くと、どうしても机に向かう姿をイメージしてしまいますが、そうではなかったんですね。
勉強=机に向かうという概念を取っ払っていました。机に向かって勉強となると、『今は机無いから勉強できないんだよね』って言い訳ができちゃうんですよ。なので、机なくても勉強できると自分を追い込むことで、24時間いつでも勉強できる姿勢でいられましたね。

ー朝から晩まで毎日勉強する中で、もうやりたくない!といったことはなかったのでしょうか?
勉強が嫌で丸一日何もしなかったといったことは記憶にないですね。嫌になる手前で自分をコントロールしていました。そのために机に自分を縛らなかったし、見たいテレビは見ていましたね。

ー毎日勉強する中で、どのようにしてモチベーションを保っていたんでしょうか?
進学した後を思い浮かべてみることですかね。京都で一人暮らししたら楽しそうだな、とか、何か新しい世界が待ってるなということを考えていました。
あとは、今が苦しいということを前提として持たないようにしていましたね。
『今これだけの時間でこんなに覚えられるということは、将来役立ちすぎちゃう』といったように、自己肯定感を高めたり、こんなにやることがある時期って、今しかないと思い、割と楽しんでいましたね。
あとは、やってダメだったらそういうもんだなって思っていました。ダメだったからといって死ぬわけでもないので。今面白い環境に置かれているなと自分を俯瞰して見ることで、1年くらいこういう時期があっても良いよねって思った記憶があります。
もちろん浪人は嫌でしたが、万が一浪人しても予備校代がタダになるように、模試で良い点数取っておこうといった準備はしていましたね(笑)
そういって追い込まれないようにすることが大事かもしれないです。

ー受験勉強中、何か息抜きはしていましたか?
家族や友達など、人と話すことですかね。勉強するときも、自分の部屋に籠ることはなくて、家だとリビング、予備校だと食堂など、人がいるところでやっていました。
いわゆる「受験生感」を出したくなかったんですよね。それをやると、自分が追い込まれそうで・・・。
なので、あえて家族がテレビを見ている中でたまにテレビをチラ見しながら勉強することもありました。家族は、私が本当に勉強しているのか疑っていたかもしれませんが・・・(笑)
ガッッてやって息抜きをするというよりは、無理のない体制の勉強方法を自分なりに研究して続けていましたね。
その中で最大効率を発揮していくという考え方でした。

 次回、松嶋さんインタビュー最終回となる第3弾では、科目別の「松嶋流・勉強法」について紹介する。





※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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