「中学受験は、ハズレがないくじ引き」京大卒雀士が語る勉強との向き合い方

タグ: , 2020/12/3

 いよいよ今年も残すところ1ヶ月を切り、受験生にとっては最後の追い込みの時期に突入。また、来年受験を控える学生たちにとっては、いよいよ始動する頃になるだろう。

受験期を間近に控え今回、京大出身のプロ麻雀士・松嶋桃さんにインタビュー。

松嶋さんは愛知県の進学校である南山中学・高等学校女子部を卒業後、京都大学法学部さらには同志社大学法科大学院へ進学。その後、幼い頃から大好きだった麻雀の世界へ。現在は日本プロ麻雀協会に所属しプロ麻雀士として活躍する一方で、京大出身のインテリを活かし数多くのクイズ番組にも出演している。

そんな、自身の「受験本」も出している松嶋さんが伝授する「松嶋流受験法」や勉強する上でのモチベーションの保ち方、さらには「勉強」という概念について、幼少期から順に追って話を聞いた。

話を聞く中で、固定概念にとらわれない、松嶋さんならではの勉強への向き合い方が見えてきた。

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勉強を『大人だな』と取り組んでいた小学校時代


そもそも松嶋さんと勉強の「出会い」はどのようなものだったのか。

第1弾となる今回は幼少期〜小学校時代について話を聞いた。

ーそもそも勉強は小さい頃から好きだったのでしょうか?
勉強が好きという概念は全くなかったです。ただ、今思い返すと、凄く本を読むことが好きでしたね。
子供用から大人向けの本まで、その辺にある本を読んでいました。その中でも、物語系よりも、図鑑とか、大人が読みそうな本を読んでいましたね。

ーその中で勉強好きだと自覚し始めたのはいつ頃ですか?
自分が『勉強できるんだ』と思ったのは、小学校入学してからです。テストは全て100点だったんですが、普通ではテストで100点取れることがあたり前ではないとわかり、自分が勉強をできるということを自覚し始めました。

ー幼少期は公文や英会話といった、勉強に関する習い事はやっていましたか?
していなかったですね。中学受験をするタイミングで学習塾には通っていましたが、勉強系の習い事はしていなかったですし、特に親から勉強しなさいと言われることもなかったですね。

学習系の習い事に通っていなかったのにも関わらず、テストで100点をとるのが当たり前だった小学校時代。

小学校といえば学校の宿題に追われる日々が思い浮かぶが、松嶋さんはどのように取り組んでいたのだろうか。





ー小学校の頃は学校の宿題、長期休みの宿題は自分で進んで取り組んでいましたか?
正直宿題は簡単だと感じていたので・・・。ササっと終わらせていましたね。

ーさすがですね。ちなみに長期休みの宿題は毎日コツコツ派ですか?一気にまとめて派ですか?
宿題もらったからやっておこう〜的な感じで、最初の2日くらいで終わらせていたと思います。ただ、読書感想文とか自由研究とかはめんどくさいなと思い、割と後回しにしていました・・・。(笑)

この頃の勉強に対する捉え方について松嶋さんはこう話す。

「勉強に関して、例えばアニメとかでよくある『大変なこと』とか『テストどうしよう』といった状態になったのは、だいぶ後でしたね・・・。テストや宿題が嫌だと思ったことはなかったですし、勉強って社会人でいうところの仕事みたいなものだと思ったから、『勉強してる私、大人だな』みたいに思いながら取り組んでいました。」

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