【森保ジャパン検証】なぜ日本代表は”2位通過”だったのか 浮き彫りになった悪癖と”致命傷”になりかねない課題【アジア杯】

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セットプレーからの3失点は多すぎる。決勝トーナメントでは何とか改善したいところだ(C)Getty Images

 アジアカップ2023の優勝候補とされた日本代表が、グループステージでまさかの大波乱だ。ベトナム戦は逆転、逆転返しのシーソーゲームの末に4-2で辛勝したが、イラク戦は1-2で完敗。最後のインドネシア戦は3-1で完勝したが、イラクに敗れた日本はD組を2位で通過することになった。ラウンド16の相手はE組1位であり、韓国との対戦になる可能性がある。

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 なぜ、日本は予想外の2位通過になったのか。その答えは一にも二にも、日本がアジアカップ優勝に留まらず、その先に2026年W杯優勝を見据えるチームであることに尽きる。

 途方もなく高い目標だが、今の日本代表は選手や監督がそれを公言しても、昔のように国内外から嘲笑されることはない。カタール大会や昨年のドイツ戦などで残した好成績が、大きなインパクトを与えたからだ。今回のアジアカップに際しても、他国の関係者から優勝候補の筆頭に挙げられている。

 そのため、今回は対戦相手の日本戦に対するモチベーションが異常なほど高い。大金星を挙げたイラクは、まるで優勝したかのようなお祭り騒ぎであり、接戦を演じたベトナムでは代表チームにボーナスが支給されるとの報道まであった。彼らは日本を研究し、入念な対策を立て、最大級のモチベーションで向かって来た。難敵だった。

 もう一つは、日本側の問題も大きい。

 2022年のカタールW杯を思い返すと、サウジアラビアは後に王者となるアルゼンチンを相手に2-1の大金星を挙げたが、試合後にサウジアラビアのルナール監督はこう語っている。

「W杯に来たら、ベストなモチベーションで戦うのは当たり前。ノーマルだ。ただし、アルゼンチンがブラジルと戦うのと同じ気持ちで、サウジアラビアと戦うわけではない。それもまた、ノーマルだ」

 どこかにある気の緩み、アジアをなめてしまう癖。伊東純也や堂安律など選手も自省した。手を抜いたわけではない。しかし、一昨年カタールでドイツやスペインと戦ったのと同じ気持ちで、イラクと戦ったわけでもない。今回、優勝候補と持て囃されてアジアカップに乗り込んだ日本もまた、ノーマルだった。

 イラク戦で激しく頬を叩かれた日本は、その後のインドネシア戦で本来の自分たちを取り戻すべく、アグレッシブに戦った。コンディションが整わなかった選手も徐々に戻り、上記の問題は解決の兆しを見せている。決勝ラウンドでは全開の日本を見せたいところだ。

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