批判殺到で解任論も噴出! それでも韓国を率いるクリンスマン監督は辞めない「なぜ批判の声が多いのか、私には分からない」
クリンスマン監督は、批判展開する国内メディアに異論を唱えた。(C)Getty Images
敗戦のショックを感じさせないクレバーな返答は、ファンやメディアの感情を逆撫でにした。
現地時間2月8日、韓国代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督が仁川国際空港に到着。その場で先のアジアカップに対する報告会見を実施した。その様子を日刊紙『朝鮮日報』など複数のメディアが報じている。
【動画】劇的な芸術弾 韓国を救ったソン・フンミンのFKシーンをチェック
カタールで開催されているアジアカップにおいて、韓国は64年ぶりの大会制覇を目指して挑んだ。がしかし、結果はベスト4で敗退。最後は格下であるヨルダンに枠内シュート0で、0-2と完敗する散々な内容で、涙をのんだ。
悲願のタイトルも掴めずに終わった今大会で6試合10失点と不安定さを露呈する内容もあり、クリンスマン監督に対する韓国国内からの反発の声が噴出。大会前以上に解任を求める意見が強まっている。
そうした逆風が強まるなかで会見に臨んだクリンスマン監督は、「ファンから辞任を求める声が高まっているが?」と問われた指揮官は開口一番、「私は韓国代表を率いることができて幸せだ」と断言。そして、批判が続出している現況について追及されると、笑みを浮かべながら、こう切り返している。
「なぜ批判の声が多いのか、正確な理由は私には分からない。ただ、この一年でチームは確実に成長したと思うし、この一年で若手選手が徐々に加わってプレータイムを増やすなかで、しっかり経験を積んでいる。だから今は、北中米で開催されるワールドカップが楽しみでしょうがない。
サッカーに一喜一憂は付き物だ。ラウンド16のサウジアラビア戦と、準々決勝のオーストラリア戦では劇的な勝利を挙げ、歓喜したファンも多かったはず。逆に負けて敗退すれば、一夜にして世論は得てして変わる。そういうものだと理解しているよ」