悩めるコンディショニング不良も米球界の評価揺るがず…FA迫る村上宗隆は名門球団の“最適解”に!?「日本での実力は際立っている」
来季のメジャーリーグ移籍が有力視されている村上。(C)CoCoKARAnext
来季のメジャーリーグ移籍を宣言している若武者への評価は揺るぎない。現地時間5月20日、米メディア『The Athletic』は「次のオフシーズンにおけるMLBフリーエージェント候補トップ50」と題した記事を公開。カイル・タッカー(カブス/1位)やアレックス・ブレグマン(レッドソックス/2位)らが名を連ねる中、7位に食い込んだのはヤクルトの村上宗隆だった。
「来年はアメリカに挑戦することを自分の中では決めています」
そう公言して挑んだ今シーズンは、上半身のコンディション不良で出遅れ、わずか1試合に出場しただけで抹消。完全復活の道を模索し続けている村上だが、米メディアの評価は期待値も加わって高いままだ。『The Athletic』は「三塁手としては平均以下で、一塁では及第点と考えられている」と守備面の課題を指摘しつつも、「打率は.240から.260ほどだが、メジャーリーグでも30本塁打を打つ本物のパワーを持つ選手と見られている」と図抜けた打力を強調。「もしもFAになれば、ヤンキース、レッドソックス、タイガース(彼を三塁手として容認できれば)、マリナーズ、レンジャーズ、パドレスといった球団が彼に関心を示す」と論じた。
依然として怪我によるコンディション不良が、メジャー球団の評価にいかなる影響を及ぼすかはわからない。それでも25歳と伸びしろも残している和製大砲の存在感は米球界においては高まっていると言えよう。
今回の『The Athletic』のリポート受け、各メディアも村上の現状をクローズアップ。レッドソックスの試合中継を行っているスポーツ専門局『NESN』は「レッドソックスは一塁手の層の厚さのなさを露呈している」とチームスカッドの課題を指摘。今オフに正三塁手のブレグマンがオプトアウト権を行使する可能性を加味した上で「レッドソックスにとっての最適解はムラカミであると信じられている」と断言した。






