過去2年で223敗の弱小球団が受ける“村上獲得の恩恵” 地元記者が見た3日間で生じた変化「日本のファンがムラカミのために」

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 単なる収益だけでなく、SNS上での国際的な話題性も含めて、村上獲得の効果を実感しているホワイトソックス。過去2年間で223敗を喫している“弱小球団”が掴みかけている機運を「お金を使えば、お金が入るということだ」と訴えるファレン氏は、こう伝えている。

「オーナー兼会長のジェリー・ラインズドルフは、不振が続くチーム状況を方向転換の動機とするのではなく、投資をしない理由を正当化するものとして利用してきた。確かに状況はひどい、最悪だ。するとファンは家にこもる。これに対して彼は不振をファンのせいにして、ケチになる。近年のホワイトソックスは、それがぐるぐると繰り返されてきた。しかし、サウスサイドでは物事が変わりつつあるという楽観的な雰囲気が漂っている。

 これだけでもホワイトソックスがどれだけ遅れた球団かがわかる。今日のゲームでは、ムラカミとかわしたような契約は日常茶飯事だ。にもかかわらず、現場の人間はオーナーを説得する必要があった。だが、今は流れが変わりつつある。日本の野球ファンがムラカミを見るためにシカゴまで足を運び、グッズを買うなど、明らかにポジティブな流れが広がっている。これがラインズドルフの教訓となることを願うばかりだ」

 師走の列島でも小さくないトレンドとなった村上のメジャー移籍。その影響を受けるホワイトソックスは、どこまで和製大砲を活かせるのか。古豪におけるグラウンド内外での活躍が注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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