日本ハム新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド北海道)」に 国内のネーミングライツ契約において過去最高額
乱立するネーミングライツスタジアムには批判の声も多い
一方で野球に限らず、乱立するネーミングライツスタジアムには批判の声も多い。特に一目で場所を想像もできない球場も多い。
現本拠の札幌ドームは2011年に命名権取得を希望する協賛企業を募ったが、交渉が不調に終わった過去がある。年間5億円以上で5年間以上の契約条件で全国から応募を募った。当初、唯一応募した企業とは折り合いが付かず。その後、2次募集、3次募集と行ったが、名乗り出る企業が現れず、募集を断念する結果となった。
当時、日本ハム球団はネーミングライツの選考にも加われなかった。第3セクターである札幌ドーム主導の命名権売却。2007年にも一度、売却プランが検討されたが、その時には募集にも至らなかった。結果的に日本ハムは札幌ドームとたもとを分かち、新球場建設へ動いたわけだが、こうしたビジネスでのボタンの掛け違いが、後に響いていった可能性は否定できない。
2018年には、日本ハムが新球場へ移ることを念頭に置き、球場使用料減という損失を補填しようと、再びネーミングライツ案が浮上した。当時の札幌市長が「ネーミングライツもあり得る」と示唆していた。だが、日本ハムが去った後の札幌ドームでは露出効果が激減するのは目に見えている。年間5億円という契約料にこだわり、契約を結べなかった札幌ドーム。今回日本ハムの新球場が、日本最高額となるその5億円で開場前からネーミングライツを売却してみせたことは、皮肉以外の何物でもない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません
[文/構成:ココカラネクスト編集部]