ヤクルトに競り勝ち3連勝 今日にも首位浮上 阿部巨人で光る「つなぎの3番」の存在とは
3番として存在感を発揮している吉川(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
巨人が堅調に勝ち星を積み重ねている。
巨人は5月10日に行われたヤクルト戦(神宮)に2-1と勝利し、3連勝。貯金3とした。先発の戸郷翔征が粘り強く投げたのに加え、一発攻勢で勢いのあるヤクルト打線を押し切った。
【動画】初回に吉川がヤフーレから今季1号となる先制ソロを放ったシーン
まだ空も明るい神宮で先制アーチをかけたのは3番に入った吉川尚輝だった。
前回の対戦で完封負けを喫したヤフーレに対して、初回二死からの第1打席。カットボールを捉えて、右翼席へスタンドイン。自身今季1号となる先制ソロでチームを勢いづけた。
4月下旬から3番として、出場している。5月に入ってからは4日の阪神戦(東京ドーム)でサヨナラ打をマークするなど、現在7試合連続安打と状態を上げてきた。4番・岡本和真、5番・坂本勇人につなぐ役割を期待されている。
この日の試合では持ち味の守備でも存在感を発揮。2点リードの7回無死の場面、長岡秀樹の二遊間のゴロを逆シングルでさばき、間一髪でアウトにし、攻守でチームを盛り立てた。
吉川といえば、身体能力の高さで知られながら、ときに集中力の欠けた打撃シーンも目立つなど、さらなる成長が期待されている選手の一人。4日の阪神戦ではサヨナラ打を放ちながら、阿部慎之助監督から「見える工夫をもっとしてほしい」とゲキを飛ばされたことも話題に。裏を返せば、歴代の首脳陣が才能開花を強く願ってきた選手でもあったが、しっかり自覚を示し、力強いプレーでチームをけん引している。