「中谷潤人の評価が一段上がった」井上尚弥を最も苦しめた12ラウンド──頂上決戦が残した真実

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 中谷選手は、今まで井上選手と戦った選手の中で、最も苦しめた男かもしれません。10ラウンドのバッティングによる眉間カットも乗り越えて、最後まで気持ちを折らずに戦い続けた。あの静かな佇まいで、侍みたいな独特の怖さがありましたよね。ああいう選手はなかなかいません。

 今後については、スーパーバンタムで経験をさらに積んでいってほしい。井上戦も僅差の試合でしたから、本人も大きな自信をつけたはずです。時期尚早という声もありましたが、私はそう思わなかった。この経験がまた中谷選手を一段上に引き上げていくと思いますね。

 井上選手については、去年から5試合を駆け抜けてきた。今日の東京ドームを終えて、まずはしっかり休んでもらいたい。その上で、階級を上げるのか、この階級を守っていくのか、またさらに進化した姿を見せてくれると思います。

 そして日本ボクシング界全体で見ると、この試合は一つ大きな意味を持つ節目になりましたよね。東京ドームが満員になる。若い選手たちにとって、こういう舞台があるんだというロールモデルができた。今、若い世代も育ってきているし、ボクシングの新しいファン層も生まれてきている。これだけ盛り上がる土台が整ってきた。これから若い選手たちがどんどんアピールして、もっとボクシング界を盛り上げてほしいと思います。

【解説】須佐勝明(すさ・かつあき)

1984年、福島県生まれ。会津工業高校から東洋大学へ。2012年、自衛隊体育学校所属時にロンドン五輪に出場。ロンドン五輪ミドル級金メダリストの村田諒太は東洋大学の1学年後輩にあたる。株式会社AYUA代表取締役。日本ボクシング連盟理事。日本オリンピック委員会ハイパフォーマンスディレクター。SUSAGYM会長。アジアコーチ委員会委員長。共同通信社ボクシング評論担当。会津若松市観光大使。ほか。

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