王座奪取失敗も、八重樫東の勇姿に井上尚弥「八重樫さんらしい」
IBF世界フライ級タイトルマッチが12月23日に横浜アリーナで行われ、元3階級制覇王者の八重樫東が王者のモルティ・ムザラネに挑み、9ラウンド2分54秒TKO負けを喫した。
「最後までチャレンジャーでいたい」
村田諒太、八重樫東、寺地拳四朗のトリプル世界戦として行われたタイトルマッチ。国内男子で最年長となる36歳10か月での世界王座獲得を目指した八重樫だったが、同学年37歳の王者ムザラネに力及ばなかった。
八重樫は2017年に3度目の防衛をかけて挑んだIBF世界ライトフライ級タイトルマッチで1回TKО負けを喫し、王座から陥落していた。「激闘王」の名に相応しく、倒し、倒され激闘を重ねてきたボクシング人生だが、来年の2月で国内規定では定年の37歳。限界説もささやかれていたが、「最後までチャレンジャーでいたい」「最後の挑戦。だからこそ命をかけて勝負しにいける」と背水の陣で挑む2年半ぶりの世界戦だった。
相手はWBSSバンタム級決勝で「モンスター」井上尚弥と死闘を繰り広げたノニト・ドネアとの対戦経歴もあるV2王者のムザラネ。中盤までは互角の戦いだったが、8ラウンドに八重樫がボディーをくらうとそこから防戦一方、9ラウンドにレフェリーがストップを告げた。
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