“戦略的挑発”に「危険な行為」の声 井上尚弥の餌食となったキム・イェジュンに米メディアが指摘「予想以上のパンチを受けた」
「4ラウンド目が始まる頃にはイノウエはすべてを掌握していた。すでにキムは負傷したかのように混乱し、ロープ際に立たされていた。そして彼に残されたのは、痛みをごまかし、ダメージがないかのように見せる能力だけだった。
リング上のイノウエは相手に同情したり、心理戦を仕掛ける相手に気を取られたりするタイプではない。そして些細な兆候も常に読み取る。井上はキムのそれが苦痛のシグナルと読んだ。彼は相手が『まだいけるぞ』とパンチを要求してくるときは、たいていその逆であることを知っていた」
キム・イェジュンにとってみれば、世間から挑発的と見られた行為も「井上選手が私の方に近づいてきた時にパンチをしたかった」というカウンター狙いの策略ではあった。しかし、それは「絶対に倒してやろうと思った」と井上の闘志に火をつけ、KO決着に繋がるものとなった。
とにもかくにも無敗街道を継続した井上。英紙『The Guardian』で「挑戦者はイノウエの突き刺すようなジャブ、目もくらむようなハンドスピード、そして素早い出し入れの動きに全く太刀打ちできなかった」と絶賛されたパフォーマンスは、無敵のモンスターの真価が存分に発揮されたものだったと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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