井上尚弥に「弱点はない」 英メディアがモハメド・アリら偉人と並べて激賞「非常に特別なファイターだ」
フルトンを圧倒して戴冠を果たした井上。その強さに対する反響が続いている。(C)Getty Images
1週間以上が経ってもなお、井上尚弥(大橋)が見せつけた圧勝劇への反響が続いている。
王者を文字通り圧倒した。去る7月25日に東京・有明アリーナで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級の2団体統一戦で井上はスティーブン・フルトン(米国)と対戦。序盤から攻勢を強めて、主導権を握ると、相手の疲労度が濃くなっていた8回に右ストレートと強烈な左フックを浴びせてダウンを奪取。再開後に猛ラッシュを展開し、見事なTKO勝ちを収めた。
【動画】リングサイドから映した衝撃ダウン! フルトンが歪んだ井上尚弥の破壊力をチェック
約9年間にわたってスーパーバンタム級で無敗を誇ってきた王者に、ほぼ反撃を許さずに打ち破る。そんな井上の異次元さは、海外で大きな反響を呼び、依然としてクローズアップされ続けている。
英ボクシング専門サイト『Boxing News』は、今月29日(現地)に実施された世界ウェルター級4団体王座統一戦でエロール・スペンスJr.(米国)を破り、前人未到の2階級での4団体統一を果たしたテレンス・クロフォード(米国)との比較を展開。井上を次のように評している。
「ナオヤ・イノウエは、計算された凶悪さとトップクラスの破壊力を持つボディーへの攻撃を秘める非常に特別なファイターだ。彼の殺傷本能は本当に目を見張るものがある。それはまるで、彼が当代屈指のフィニッシャーになろうと証明しているかのようだ。リング上でのインテリジェンスと、試合を容易く終わらせる能力こそが、イノウエを最もテレビ映えする選手の一人にしている」