井上尚弥に“無謀な試合”を求める風潮に「馬鹿げている」 伝説アラム氏が苦言!「日本人は愚かではない」
イノウエはシャクール・スティーブンソン(ライト級)と戦うチャンスがあるか? そうではないだろう。それは彼にとってシャクールがあまりに大きすぎるからだ。流されるべきではないよ。テレンス・クロフォードは偉大なファイターであることを示したが、彼もタイソン・フューリー(ヘビー級)との試合はしないはずだ」
無謀なマッチメイクを求める世間の風潮にクギを刺したアラム氏は、「イノウエが急いで自分より大きな選手と戦うのは良くない。誰もがデービスを『タンク』と呼ぶのは大きいからだ。彼の方が大きいんだ」と指摘。そして、井上の今後について「一歩ずつやっていくんだ」と語った。
「イノウエを140ポンド級の選手と組ませるなんて、全くもって馬鹿としか言いようがない。ただ、日本人は愚かではない。この業界にいる日本人、そしてオオハシやホンダはボクシングが何たるかをわかっている。彼らは本当にボクシングを理解しているんだ。階級を上げていくことを今考えるのは愚かだ。1年、もしくは2年後はそうではないかもしれないが、今は考えるべきではない」
御年91歳になるアラム氏。モハメド・アリ(米国)に始まり、ジョージ・フォアマン(米国)、オスカー・デ・ラ・ホーヤ(米国)、マニー・パッキャオ(フィリピン)など数多の名戦士たちの伝説的な試合を支えてきた名プロモーターは、娯楽性だけを追い求める世間の声にも流されず、井上を慎重に進化させていく考えだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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