“悪童”カシメロに失望の声止まず 井上尚弥との広まる差に母国紙も酷評「怪物に単なる殴り合いは通用しない」
今年5月以来のリングに立ったカシメロのパフォーマンスには、母国メディアでも厳しい指摘が続いている。フィリピンの日刊紙『Sun Star』は「カシメロにはイノウエと互角に渡り合えるだけの身体能力はある。しかし、あの“怪物”を倒したいのであれば、彼にはリング上での戦略が決定的に欠けている」と酷評。さらに荒っぽいファイトに終始した小国戦をふまえ、「カシメロがイノウエの首を狙っていたことを考えれば、日本でのパフォーマンスはボクシングファンの心に響くものではなかった。怪物には、単なる殴り合いをするだけでは通用しない」と断じた。
また、フィリピン紙『The Philippine Daily Inquirer』も「オグニとの試合は残念な結果に終わった。イノウエとの統一戦を狙っているカシメロの挑戦は暗礁に乗り上げたと言わざるを得ない」と、率直な感想を記している。
母国でも失望を広がっているカシメロ。小国戦後に「イノウエとやりたい」と語った男の夢は、このまま儚く消えてしまうのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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